Linkedinは黒船なのか?【HR/vol.16】

昨晩はいつもソーシャルで交流させていただいている@taniyangさんが主催する人材業界向けLinkedin座談会に行ってきました。普段お会いできないような同業の皆様と席を並べることができて非常に有意義な時間を過ごすことができました。

私も当初タイトルにある「黒船」感覚を持っていたのですが、様々な意見を伺って少し捉え方が変わりました。

■出ていた意見
・人材紹介業者にとっては有効な人材へのコンタクトツールである。LinkedinのようなメディアとCA(キャリアアドバイザー)が融合していく。
・欲しい層によって採用手段がセグメントされていく。日本ではベンチャー→大手の順番で浸透するのでは?
・人事のためのツール。事実欧米企業の人事部にはLinkedin専任のサーチャーやリクルーターがいる。
・今まで日系企業の中で抑圧されてきた個人が外に飛び出すツール。仕事自体を生み出すツール=創職を加速させるメディア。
・専門性のある業種での有効な採用ツール。
などなど

■特に共感・興味を持った意見
・従来の人材紹介のDBはアクティブユーザーにしか意味が無い。Linkedinは常に能動的に個人がその履歴を更新できる。生きた、血の通った人材DBができそう。
・大学のキャリアセンターの活用
・学生のセルフブランディングと社会人の応援リコメンデーションで就活が変わる。

まだまだ書ききれませんが、主催の@taniyangさんがまとめてくれてるのでこちらも↓
http://blogs.itmedia.co.jp/businesssns/2011/07/post-101a.html

参加されていた外資系企業の人事の方(Linkedinを採用ツールとして使用している)いわく、日本だとまだまだ、砂漠の中の一粒くらいの精度でしか人材を探せないとの事でした。しかも、その砂漠が小さいとも。うまい事言うなぁと感心ばかりしてましたが、事実まだまだ日本ではユーザーも少ないですし、参加していたHR系の皆様も手探りなのかな?という感想でした。でも、概ね「利用する」「連携したい」という前向きな意見のようです。

たまたま勉強会のテーマがHRとLinkedinだったので、就職や転職、雇用の話が中心でしたが、本来はビジネスパーソンのための生産性向上ツールとしての見解が正しいようです。ビジネスに有効活用して結果を出している人には自然とお声がかかるよ…というのが本来の姿のようです。
けっきょくは「人」だということですね。

日経企業自体のエントリーはあまりないようですが、日本語化でどう変わるのか? は注目です。まさに開国要求を飲むのか?鎖国するのか?というところ。
※企業エントリーという概念自体があるのかよくわかってません。勉強不足ですね。とにかく、理解するためには使うことが一番。黒船っぽく見えてしまうのは、私の中の昭和的価値観かもしれませんね。
違うか、江戸的価値観か…?
そもそもソーシャルは鎖国なんて出来ないところにきてるんだし。個人的には、はっきりいって楽しみです。特に大学側の有効活用は大変意味があると思いました。むしろ、大学と学生が広めて欲しいなとも思います。