OBOG訪問について【HR/2012-03】

学生によく「社会人に会いなさいよ」とお話していますが、これって社会人にとっても(えらそうに言ってる自分にとっても)大切なことなんではないか?と最近良く思います。

会ってどうなる?というのも個々の捉え方次第なんだけど、就職に関して言えば、学生生活をフツーに過ごしてきていきなり志望業界だの、やりたい仕事だのなんてわかりようが無いはず。
だからこそ、大学入って時間ある期間に働いている人が何考えて、どんな会話して、どんなしゃべり方して・・・とか感じたり、よくよく見て、体得しないまでも体感すべき。
おもろい大人をどう捜すかっていったら難しいのかもしれないけど、頭捻ってみれば、就職のために資格をとったりするより簡単ではないか?と今では思ったりする(自分はできてなかったけど)。
今は便利なものでSNSとかで個人が結構おもろい発想している大人と絡めたりする。私の周りでも社会人同士で勉強したり、おもろいことやってる人がいる。就活になると「OBOG訪問」って言葉になるので通過儀礼っぽくなるけど、勇気振り絞って知らない大人と絡んでお酒飲むだけでも結構視野広がっていいことあるんでないか?と思う。

肩書きが有効な世界ってあるし、学歴とかって結局「ある」んだろうけど、社会人に絡んで対等に話ができる力持ってるやつのが自分的には好き。

社会人も一定の環境に身を置きすぎるとなかなか新しい発想とかなくなるし、「もうどうでもいいや」みたいな惰性になりがちな気がしている。なにか困った時は、自分で解決しないで聞けばいいし、仕事として必要なことがあれば、人づてでも情報を探せばいい。人にあえばその方の価値観触れて成長しないまでもモチベーションはアップするはず。

自分を助けてくれるのは自分以外。

本を読みました「大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動: 沢田 健太」【HR/2012-02】

冬休みにかけて読了した本をもう一冊。著者の沢田健太さんは現役のキャリアセンター職員のため、ペンネームだそうです。
就活を前に、学生が始めるのはナビサイトへの登録。もう常識です。でも、個人的には一番学生に影響して欲しいのはキャリアセンターだったりします。
この本の中にはそんなキャリアセンターの現状とキャリアセンター職員から見た「学生」「大学」「企業」「キャリア教育の在り方」など就活を取り巻く様々な事象が書かれています。正直、人事マンなどには耳が痛い話もかなり書いてあると思いますが、嘘がなくてとても参考になる一冊でした。
先に読んだ常見さんと同じく、沢田さんも現在の就活を完全否定はしていません。現実を全て把握できる内容ですので、学生もそうですが、その親御さんにも読んで欲しいと思いました。
ちなみに沢田さんはどの大学にお勤めなんでしょうね?とても会ってみたいです。

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本を読みました「就活の神さま~自信のなかったボクを「納得内定」に導いた22の教え~: 常見 陽平」【HR/2012-01】

日ごろよりツイッターなどでコメントを拝読させていただいている常見 陽平さんの著書です。実は常見さんの著書を自費で購入するのは初めてでしたが、非常に満足できる内容です。
私も昨年8月から新卒向けの民間就職支援事業に携わっています。とはいえ、「新卒」時代からはかなり歳月を経てしまった私が、彼や彼女らに何をしてあげるべきか?何をアドバイスしてあげるべきかは本当に悩ましく、毎日が試行錯誤の連続でした。
しかしながら、この本を読んで「自分のやってきたことは間違っていなかったんだな」と確信することができました。
意表をついての小説タイプ。この本の中の主人公は等身大の「普通の学生」です(私が約4ヶ月間でお会いしてきた約200人の学生とかなり近い印象でした)。
自分に自信の無い主人公が「就活の神さま」の教えに助けられ(たまに反抗したりしながら)、躓き、悩みながらも就活を経て成長していくストーリーですが、文脈だけでなく就活のリアルな現状がしっかり埋め込まれていて、(学歴によってナビサイトから説明会予約が取れないなど、本当にリアルだと思う)今冬休み中の学生さんには、ぜひ読んでほしいなと思いました。

常見さんも触れていましたが、就活自体は賛否両論あるものの、絶対否定はできません。現実の厳しさを理解しながらも様々な企業を見ることができる良い機会だと思います。失敗は誰でもしますし、それによって成長すべき。社会人はその連続です。現3年生(4年生も)は悲観せずに楽しんで就活をしてほしいなと思います。
ただし、一人ではやらないこと。この本の中で登場する「就活の神さま」みたいな方は少ないと思うけど、普段の学生生活の中にもキャリアセンターや大学の教授、サークルや部活の先輩、アルバイト先の社員さん、両親、そして何よりも一緒に就活をする仲間…助言をもらえる機会は沢山あるはずです。誰かに依存しすぎるのは良くないですが、相談相手は確保すべきではないでしょうか?どうしても相談相手がいない場合はこの本は充分味方になってくれると思います。

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ソーシャルリクルーティングの前に【HR/vol.20】

先週末に私をソーシャルの世界に引き込んだ@kz_nomuraさんのソーシャルメディアに関する勉強会に行ってきました。
最初、議題がソーシャルリクルーティングと思っていたのですが、少々、タイトルは違ったものに。
でもなんとなく漠としながら疑問に感じていた「ソーシャル+仕事探し」の最先端みたいに騒がれてた「ソーシャルリクルーティング」に関するヒントみたいなものが感じられたので興味深く聞くことができました。
言うほど、ソーシャルアカウントを持ってる人事は少ないと思います。

今、世の中で騒がれている「ソーシャルリクルーティング」とか「ソー活」っていうのはあくまで求職者側の活動を示すものであって、一方通行な気がしています。例えば、学生。就活で他人のツイッターのタイムライン見てどうすんの?FacebookでOBやOGに本当にコンタクト取れるの?って思うんです。
仕事を必死に探している人にとっては、それが最善の策であれば実名だろうがなんだろうがやるはずなんです。じゃあ、なんで一般化しないの?というと採用する側(日本でいうと人事部を筆頭とした企業の構成員全員)で積極的なところが少ないからなんだと思います。
社会人はそんなにやってないですよ、たぶん。
日本の企業は内情や社員の声が外に出るのを極度に恐れる傾向があります。人事なんてその最たるものです。かなり厳しい規定を持って社員のソーシャルメディアでの世界での発言を統制している企業もあると聞きます。
でも本来のソーシャルリクルーティングって求職者側よりも企業側がやるべきものなんだと思うんです。
今回の勉強会で感じたのは企業で社会で働く側のリテラシーアップが必要だってこと。
まだもう少し時間がかかりそうですね。

たまたま勉強会に来ていた某大学2名の学生はそのあたり気づいているようでした。少ししか話せなかったですが、自分の将来を中学の頃から真剣に考えていて、リアルに社会人に会い、必死に納得できる未来を探しているようでした。

流行でソーシャル使うくらいなら社会人に、働いている人に会いに行けよ!って思います。
その上で自分に必要ならソーシャルやらで自己発信していけばいい。
必死に真剣に考えて行動してれば結果は自然についてくるよ。多分。

未来の就活ってどんなだろう?【HR/vol.19】

毎日大学生(主に4年生)にお会いしています。
みんな迷ってるなぁと本当に思います。

今年は東日本大震災の影響もあって4年生の中でも就活を途中でいったん休憩してたり、逆に早々に内々定をもらってるのになんだか納得いかなくて未だに続けている人、とにかく自己分析したらコツコツタイプだったので事務がやりたくて絶対数の少ない一般職を延々と探している人…などなどいろんな方がいます。

社会人で15年以上働いている自分働いている立場から見ると「なんでこんなことに悩んでいるの?」と思う時も多いですが、そんな私も就職活動の時には、体育会系のほうが有利なんじゃないか?とか、バイトを転々としててアピールすることないし…とか、周りの就職活動に成功しがちな人物像と自分とのギャップに不安になったものです。

今も昔も変わらないのは企業が学生をふるいにかけざるを得ない状況であり、学生は盲目的に企業の理想像に合わせようとする傾向。これはいつか変わるだろうし、変わらなければならない瞬間が来ているのだと思います。

世界・日本経済の破綻やクラウドやデジタルデバイス・サービスなどのIT技術の発達による労働のグローバル化・シームレス化、テロや自然災害などの予期せぬものへの不安…変化を象徴とする前兆はここ3〜5年の間、頻繁におこっていました。

働き方や生き方は新卒のみならず、後20〜30年働かなくてはならない我々にも今後大きな変化を巻き起こすと思います。
仕事探しの方法としてソーシャルリクルーティングという言葉がありますが、言葉にすると本来の意味が薄れるような気がしてならない言葉です。難しいですが、LinkedinやFacebookを使って就活っていうのはスタンダードにはならないような気がするのです。高みを目指す方々にツールとしてソーシャルメディアがあり、その派生物としてリクルーティングがある…というのが正しい気がします。


就活に限らずなんでも、最終的に必要なのは、リアルな場での気持ちのぶつけ合い。人事担当者が知りたいのは「この学生は何を大切に今まで生きてきたか?」というところを見たいのだと思います。「私はこういう人間で、御社のこんなところに非常に興味があり、こういう活躍をしたいと願っているので働かせてください。」これだけの話。

まずはそれをぶつけられる素地を作るためのリアルな毎日の積み重ねが大切なんだと思います。

「赤信号皆で渡れば怖くない。」

まわりとの調和も大事ですが、リアルな場で礼節を持ちつつ自分の意見をしっかり言える人間を作る教育が未来の就活の鍵を握っているように感じているこのころです。

未来の就活はどんな感じだろう?【HR/vol.19】

毎日大学生(主に4年生)にお会いしています。みんな迷ってるなぁと本当に思います。

今年は東日本大震災の影響もあって4年生の中でも就活を途中でいったん休憩してたり、逆に早々に内々定をもらってるのになんだか納得いかなくて未だに続けている人、とにかく自己分析したらコツコツタイプだったので事務がやりたくて絶対数の少ない一般職を延々と探している人…
などなどいろんな方がいます。

社会人で15年以上働いている自分働いている立場から見ると「なんでこんなことに悩んでいるの?」と思う時も多いですが、そんな私も就職活動の時には、体育会系のほうが有利なんじゃないか?とか、バイトを転々としててアピールすることないし…とか、周りの就職活動に成功しがちな人物像と自分とのギャップに不安になったものです。

今も昔も変わらないのは企業が学生をふるいにかけざるを得ない状況であり、学生は盲目的に企業の理想像に合わせようとする傾向。これはいつか変わるだろうし、変わらなければならない瞬間が来ているのだと思います。

世界・日本経済の破綻やクラウドやデジタルデバイス・サービスなどのIT技術の発達による労働のグローバル化・シームレス化、テロや自然災害などの予期せぬものへの不安…変化を象徴とする前兆はここ3〜5年の間、頻繁におこっていました。

働き方や生き方は新卒のみならず、後20〜30年働かなくてはならない我々にも今後大きな変化を巻き起こすと思います。
仕事探しの方法としてソーシャルリクルーティングという言葉がありますが、言葉にすると本来の意味が薄れるような気がしてならない言葉です。難しいですが、LinkedinやFacebookを使って就活っていうのはスタンダードにはならないような気がするのです。高みを目指す方々にツールとしてソーシャルメディアがあり、その派生物としてリクルーティングがある…というのが正しい気がします。


就活に限らずなんでも、最終的に必要なのは、リアルな場での気持ちのぶつけ合い。人事担当者が知りたいのは「この学生は何を大切に今まで生きてきたか?」というところを見たいのだと思います。
「私はこういう人間で、御社のこんなところに非常に興味があり、こういう活躍をしたいと願っているので働かせてください。」これだけの話。

まずはそれをぶつけられる素地を作るためのリアルな毎日の積み重ねが大切なんだと思います。

「赤信号皆で渡れば怖くない。」

まわりとの調和も大事ですが、リアルな場で礼節を持ちつつ自分の意見をしっかり言える人間を作る教育が未来の就活の鍵を握っているように感じているこのころです。

目的?過程?手段?【HR/vol.18】

社会人も10年過ぎると大概の人が新しい出会いの機会は少なくなり、
多様な考えを受け止めづらい体質になります。
同時に身体中に不要な体脂肪がくっついてくるのもこのころです。

抵抗しようとしても、澱のように溜まった「心の足かせ」が新しい挑戦への第一歩を阻みます。
逆に常に、もしくは一定頻度で「新しい出会い」をしていると精神的な成長や挑戦する意欲を持つようになります。

そうは言ってもこれは難しいことです。「新しい出会い」=「他人からの助力や影響」を抜きにしてモチベーションをアップさせる方法としてある方からお話を伺ったので、そのことを今日は書こうと思います。

飲みの席でも言われたのですが、そのある方から翌日ありがたいメールを頂戴しました。

「目標に至る過程は、すべて手段である」
つまり目標を設定しないと、手段(何をやれば良いのか)が見えてこない。
小さい目標でも、短期間の目標でも、目標設定が大事。これだけは忘れないでね。

…すごく当たり前。でも皆さんできてますか?時には目標をたてるための目標みたいな変な感じになったりしませんか?
※私はそうです。心中見破られた感じがしました。


今、大学生の皆さんの就職活動を支援するお仕事を主にさせて頂いていますが、目的を「就職もしくは内定」にすると「手段は就活対策」になります。それでも通る人はいるみたいですが、長く働けますでしょうか?私は続かないと思います。もしくは続けていても心の中に何かつっかえたまま生活しなくてはならなくなると思います。

また、ある学生さんから就業と就活は違うのはわかってるんです。と言われたことがあります。その学生さんは就業のほうが本当は意味があるのはわかっている風でした。でも、就活するんだそうです。不思議な感覚でしたが…

大学の時代で適職なんて捜せないですよね。私だってさっきの目標さえわかってない状況です。アラフォーなのに。
でも未だ迷っている私の少ない過去の成功例から言わせていただくとやはり、強烈な「これになりたい!」「こうなりたい!」という想いが強いものほど実現してきた気がします。

大学3年、4年にこれ聞かせたら綺麗事かもしれません。でもこのことをせめて大学1年、できれば高校1年生あたりから伝えることができたらなぁと思います。

とにかく目標をひとつ作ること。成りたい自分の姿をイメージすること。それを為すべきには何をすればいいのか考えること。それを実行すること。駄目なら検証すること。あきらめず再挑戦すること。軌道修正することに臆病にならないこと。そして、目標自体を愛すること。モチベーションをあげるのはここなのかなぁと改めて感じました。

ひとつ目標達成すれば、それを実現させた手段が過程になります。達成したら次の目標を。駄目でも頑張った過程は人に語るに足りうるストーリーになるはず。

愛せる目標をまずは見つけましょう。