働く動機が大切なんでは?【HR/vol.15】


今の大学3年生の就職活動が(もう)始まっている。
始まっているというのは「リクナビ」に代表される学生就活サイトのOPENである。

経団連が精神的程度であるが倫理憲章を強いてはいるし、先の震災の影響もあって2013年卒業予定者の就職活動は遅れるんではないの?…との世論はぶっとばして、例年通りの就活スタートである。
※私は個人的に派遣など非正規を肯定している経団連の圧などは信用していない。

不正確だが、まだ2012年卒学生の30%近くが内定をもらえていない。内定を貰えない学生に向けて長期スパンで採用活動をしてくれる企業もあるし、第二新卒を受け入れてくれる企業もある。呼応して、世の中はいろいろな就活サービスが生まれているが(ソーシャルや紹介や紹介予定派遣など)、学生さんに気をつけてもらいたいなぁと思うのは、どれも「手段やツールである」こと。働く「動機」が一番だと思っています。

私の就職活動は序列型バブル期と就職氷河期の切り替え時だったので、希望の会社には入れなかったが内定はもらえたし、働いた。
※私の場合は上京してきてバイトをしていた2年生くらいまではバブルでがっぽり。就職すると実現すると思ってた安定的生活は大学4年生の時あたりから崩れだしたような世代。

でも続かなかった。私は現在就業する会社の前に2社経験していますが、最初の会社をやめたのは、会社を続けるための動機付けをしてこなかったから。あまりに面白くなかったのです。

次に選んだのが、完全なる動機があった業界でデザイン会社…。大学の時代から憧れた業界にたまたまご縁があり7年間。本当に面白かった。でもやめちゃうんですよね。子どもが二人できて、安定を求めてしまったのです。それは崩壊しているはずの年功序列のレールに乗ろうとする行為でした。

じゃあ、「動機」も関係ないじゃんか?と思われてしまうかもしれないですが、大切です。

今日は現役大学3年生の方2人とお話する機会がありました(各2分くらいですけど)。
少ない時間でもやはり出てきた言葉は「iPhone使ってますよ! みんなで機種変更したんです! 説明会とかパソコン限定でiPhone無いと予約できないから便利ですよ!」
実に屈託ない笑顔。次は「やっぱりみんなセミナーとか凄いいくんですよね。私も行かなきゃと思って…」。これまたすばらしい笑顔。うんうん、確かにiPhoneは便利で高機能で楽しくて最高のツールです。私も使ってます。勢いのある人についてくこと。これまた良い方法です。

でもね。そもそも何であなた働くの?とも思うんです。

これは大学生に問うのは酷ですし、普通の大学3年生が答えだしたって無理があるに決まってるんです。
※中には明確に答えられる物凄い学生さんもいるんですが。

じゃあ動機付けってどうするかといったら、数多く社会を見てなるべく沢山の働いている人達と会うべきなんじゃないかなと思うんです。

ちなみに私は今の会社は楽しいです(今のところ)。人が就業し、企業が発展するには人材採用が必要です。
それをお手伝いできる今の仕事は私にとって非常に意味があるし、働く動機になってます。でもこの段階に行き着くのに 私の場合15年かかりました。

動機=志望動機です。15年かかってできるようなものを就職活動で求めるのは無理ですが、採用側が期待しているのは社会人としてやれるだけの素養をつけているか?自分の会社で働いていることを面接時イメージできるか?だと思います。すぐには無理ですが、大学1年からインターンができたりする会社も増えています。

今の学生の皆さんもなるべく大人社会の過ごし方をバイトやインターンで経験してほしいと思います。
それから志望動機を見つめなおせばいい就職ができると信じています。後は何を手段として就職活動するだけなんじゃぁ無いかなと思っています。