未来の就活ってどんなだろう?【HR/vol.19】

毎日大学生(主に4年生)にお会いしています。
みんな迷ってるなぁと本当に思います。

今年は東日本大震災の影響もあって4年生の中でも就活を途中でいったん休憩してたり、逆に早々に内々定をもらってるのになんだか納得いかなくて未だに続けている人、とにかく自己分析したらコツコツタイプだったので事務がやりたくて絶対数の少ない一般職を延々と探している人…などなどいろんな方がいます。

社会人で15年以上働いている自分働いている立場から見ると「なんでこんなことに悩んでいるの?」と思う時も多いですが、そんな私も就職活動の時には、体育会系のほうが有利なんじゃないか?とか、バイトを転々としててアピールすることないし…とか、周りの就職活動に成功しがちな人物像と自分とのギャップに不安になったものです。

今も昔も変わらないのは企業が学生をふるいにかけざるを得ない状況であり、学生は盲目的に企業の理想像に合わせようとする傾向。これはいつか変わるだろうし、変わらなければならない瞬間が来ているのだと思います。

世界・日本経済の破綻やクラウドやデジタルデバイス・サービスなどのIT技術の発達による労働のグローバル化・シームレス化、テロや自然災害などの予期せぬものへの不安…変化を象徴とする前兆はここ3〜5年の間、頻繁におこっていました。

働き方や生き方は新卒のみならず、後20〜30年働かなくてはならない我々にも今後大きな変化を巻き起こすと思います。
仕事探しの方法としてソーシャルリクルーティングという言葉がありますが、言葉にすると本来の意味が薄れるような気がしてならない言葉です。難しいですが、LinkedinやFacebookを使って就活っていうのはスタンダードにはならないような気がするのです。高みを目指す方々にツールとしてソーシャルメディアがあり、その派生物としてリクルーティングがある…というのが正しい気がします。


就活に限らずなんでも、最終的に必要なのは、リアルな場での気持ちのぶつけ合い。人事担当者が知りたいのは「この学生は何を大切に今まで生きてきたか?」というところを見たいのだと思います。「私はこういう人間で、御社のこんなところに非常に興味があり、こういう活躍をしたいと願っているので働かせてください。」これだけの話。

まずはそれをぶつけられる素地を作るためのリアルな毎日の積み重ねが大切なんだと思います。

「赤信号皆で渡れば怖くない。」

まわりとの調和も大事ですが、リアルな場で礼節を持ちつつ自分の意見をしっかり言える人間を作る教育が未来の就活の鍵を握っているように感じているこのころです。