ダイバーシティ【HR/vol.14】

直訳すると多様性。
最近だと生物多様性なんて言葉が良くみかけられますが、これは働き方の多様性のお話。

日本ではいまだ女性や派遣社員契約社員やパートタイマーを軽視したりする傾向は強いように感じています。【vol.13】でも書きましたが、歪みの中にいる働きたい人の要望を少しだけ認めるだけでとんでもなく良い人材を採用できる可能性は絶対にあると思います。

しかし、現在日本にある企業は「今いる社員」を守るし、特に「今いる社員」の中でも従順でまぁまぁ仕事をこなし、会社を気持ちよくしてくれる人間を残そうとします。企業寿命30年と言われますし、別に会社自体を村化して気持ちよい温度の沼地を作るのは個人的にはいっこうに構わないのですが、仮にその企業寿命が自分の所属している期間内に尽きてしまったらどうしますか?

だったら、「今からやってもいいんじゃないかな?国全体で」って思います。ダイバーシティ化するんです。こう書いているとなんだかダイバーシティって響きがかっこいい気がしてきます。
雇用形態や性別、その方が最大限に能力を発揮できるための働き方のバックアップ。いろんな働き方を許容する世界。最近流行りの言葉の「ノマドワーク」を許すのもダイバーシティー化の第一歩。

先の東日本大震災では、様々な企業が自宅待機を社員に命じたりしました。本当に強烈な天災の影響を受けて会社を諦めなくてはならない経営者もいました。でも、一方で大手や上場など社会的な認知を受けている企業などは自宅待機を社員に命じたくらいではビクともしませんでした。
不謹慎ながら私はこう思ってしまいました「なんだ、会社って本当に行かなくてもいいんじゃん…」

自宅でもできることって沢山あると思います。場所を問わず、最大限の成果を会社に還元してくれる前向きな社員と会社の決めた雇用慣習に従うだけの後ろ向きな社員…
別に社内にいることが罪ではないですが、ダイバーシティを積極的に導入している企業は衰退しないと思います。

私のまわりにも例えば派遣という形式で働いている人がいます。よくよく冷静に見てみると、会社から直接雇用している自分より全然能力が高い人もいます。気づいたら有期間で働く彼・彼女達が社会のA面で、「正規」なんて胡坐かいてた自分達が社会のB面になってたらどうしますか?

※3連休に浮かれて通り過ごしそうになりましたが、東日本大震災からもう4ヶ月経過。震災の犠牲になった皆様に謹んで敬弔の意を表します。