給料たくさん欲しいですか?【HR/vol.08】

年功序列と終身雇用の幻想については、ちらちらと書いてますが、アラフォーの私なんかだと歳食ったらそこそこ給料もらって、家建てて、子どもを何とか大学までやって、あとはリタイヤして、成人病や癌に怯えつつも退職金と年金で悠々自適な老後を過ごして・・・なんて夢をまだまだ見てしまいます。


でも、やっぱり幻想なんですよね。私は転職2回してますが、1社目を辞めるときに日本的雇用モデルの破綻は何となく肌で感じ取っていました。一方で大きな退職金額をうけとって引退していく上の層も健在だったりする。だから、現実とのギャップに惑わされる。結婚したら、子どもが生まれたら、安定しなくちゃ!なんて思ってしまう。


興味深いデータを今日見ました。賃金を決める立場にある人間が何を重視しているか?というデータ。

2010年度「今後の産業動向と雇用のあり方に関する調査」によると、給与査定で評価される1位の項目は今も昔も「職務を遂行する能力」

うんうん、そりゃあそうだ。では2位。

昔→年齢・勤続年数・学歴などの個人属性
今→個人の仕事の成果、業績

やっぱり昔は昔。今は今なんですね。個人の能力を高めることは決して悪いことではない。むしろどんどんやるべき。ただ、気をつけなくてはならないのは企業が給与の評価基準を変えるというのは、本音では「固定費を削りたい」という裏目的があると言われている点です。つまり、単純に同じ会社で年輪刻むだけでも給与上がる見込無くなった上に、実力主義で下の世代とガチンコで能力勝負しなきゃ高い報酬は貰えないということです。

大切なのは、自分を正当に評価してもらえるジャンルは何か? 評価に値されなくても自分でサバイブできるか?何を学び何になるべきか?…を自問自答し続けるべきところだと思います。


私は何になるべきか?は未だはっきりしてません。
ただ、ひとつの会社で骨を埋める気には到底なれません。

給料?たくさん欲しいです。でも、たくさん貰えないんです。
今後は上の世代とは異なる稼ぎ方を本気で考えなくてはならないと思っています。