働く人口について【HR/Vol.03】

先日、息子が小学校に入学しました。新1年生は24人×2クラスで48人。昭和48年に生まれた団塊ジュニアの私には信じられない人数です。※私の時は40人×9クラスあった。田舎だから学校の数が少ないのもあったけど、卒業時に名前のわからない子や話したことの無い子がたくさんいました。

本当に人口って減ってきてるんだなぁと思います。

なぜ子どもが増えないのか?の理由に関しては既に周知の事実なので、今回は労働力に関するキーワード的な数値を書いてみたいと思います。

日本の総人口は2011年1月現在で約1億2700万人。これは0歳の赤ちゃんから100歳を超える高齢者すべてをひっくるめた人数。この数値は2004年をピークに減少してきています。高齢で無くなる人より生まれてくる赤ちゃんのほうが少ないという事実です。

では日本の総人口のうちの15歳から65歳未満を「生産年齢人口」と言います。要は「働けるよー」という年代ですが、これも1996年から減少し65歳以上の「老齢人口」が増加しています。

5年に一度行われる国勢調査では15歳以上で仕事をしている、もしくは探している人を労働力人口。学生や専業主婦などを「非労働力人口」としています。

この「労働力人口」が重要で、日本では6617万人。総人口のうちの労働力人口の割合を労働力率といいますが、日本は59.7%。六割を切ったのは初めてだそうです。※09年の数値。国際労働機関(ILO)によると、リーマンショックの本拠地のアメリカでさえ労働力率は65%。主要国では日本だけが労働力人口を減らし続けているようです。

これはただ単に出生率が下がっただけでなく、

  • 進学率が上がることによって若者が働き出すタイミングが遅くなっていること
  • 20−40代の健康な成人女性が家事に従事して、就業していないことが多いこと
  • 50−60代の女性の就業率が低いこと

・・・なども他の国から比べると顕著だからのようです。

女性の就業支援については様々な施策が出ていますが、こういうことなんですね。赤ちゃんの命を育むのも女性、働いて欲しいなぁと国が思うのも女性。

なんだか大変です。女性は大切にしましょうね。