キャリア・コンサルタントという資格について【HR/Vol.02】

キャリア・コンサルタントとは
「就業希望者の適性、能力、経験などに応じて職業生活を設計して効果的に職業選択や職業能力開発を行うことができるように、個別に相談を行うことである。」
とあります。

資格取得に関してもいろいろな団体があり、良くわからなくなってしまったので整理してみました。
最高峰で国家資格として認められているのが、特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会が実施している「キャリア・コンサルティング技能士1級と2級」

ただし、合格率はおよそ20%の難易度の高い資格の上に、1級であれば10年以上、2級であれば、5年以上の実務経験が無いと受験資格は得られないようです。
ただ、取得が優遇される仕組みもあり、国会資格取得の前に「標準レベルキャリア・コンサルタントに該当する資格を取得するのが、現在のところ近道のようです。

では、標準レベルキャリア・コンサルタントというのは何かというと、上記団体が認める10団体10資格のうちのどれかを取得すれば良いようです。※最後に運営団体を記載します。

メジャーなのはCDAGCDFの二つ。どちらもアメリカが発祥でCDAのが歴史があり、GCDFは比較的若い資格のようです。
説明会に参加して、概要は聞いてきましたが、GCDFのほうがリクルート社などが協賛していて、私の従事する業界ではメジャーなようですが、特定企業のスポンサー色のようなものを少し感じてしまいました。


上記2資格含め、いずれも労働に関する知識以外にメンタルケアやキャリア理論、カウンセリングの実践などをメニューにした講座を8日〜12日通学する講座とテキスト講座の組み合わせのようです。この資格を取得すれば国家資格の受験条件が一部免除になる特典もありますが、とにかく・・・

高い!!

教育訓練給付金制度の対象なので10万円は還ってくるものの、30万程度のお金が必要になってきます。

基礎知識や理論は学びたいけど、ちょっと厳しいですね。しかもキャリア・カウンセラー有資格者が満足のいく仕事ができているかというと、パート雇用だったり、契約社員だったり、薄給だったりという現実もあるようです。

なんだかおかしな話ですね。



特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会が認める標準レベルキャリア・コンサルタント資格運営団体☆
●財団法人社会経済生産性本部認定キャリア・コンサルタント資格試験(財団法人社会経済生産性本部
●キャリア・コンサルタント試験(社団法人日本産業カウンセラー協会)
●DBMマスター・キャリアカウンセラー認定試験(日本ドレーク・ビーム・モリン株式会社)
●CDA資格認定試験(特定非営利活動法人日本キャリア開発協会)
●日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会認定キャリア・カウンセラー資格試験(特定非営利活動法人日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会)
●財団法人関西カウンセリングセンターキャリア・コンサルタント認定試験(財団法人関西カウンセリングセンター)
●GCDF-Japan試験(特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会)
●株式会社テクノファ認定キャリア・カウンセラー(キャリア・コンサルタント)能力評価試験(株式会社テクノファ)
●ICDS委員会認定ICDSキャリア・コンサルタント検定(特定非営利活動法人ICDS)
NPO生涯学習キャリア・コンサルタント検定試験(特定非営利活動法人エヌピーオー生涯学習